【看護師単発派遣】グループホームでの実体験!仕事内容や良い点・悪い点

看護師の単発派遣にはグループホームでのお仕事があります。

「グループホーム」とは、認知症の方が少人数で共同生活を送る住宅施設です。

働いた事がないと実際にはどんなことをしているのか、認知症といってもどの程度かなどわからない点が多いと思います。

私がグループホームで単発派遣のお仕事をした実体験から、業務内容や入居者さんの様子、お給料、良かった点・大変だった点などをご紹介していきます。

目次

グループホームについて

グループホームとは?

「グループホーム」とは、認知症の高齢者が入居することのできる福祉施設です。

グループホームの特徴は以下の点です。

  • 65歳以上の高齢者で「要支援2」以上の介護認定を受けている、医師から認知症の診断を受けていることが入居条件
  • 認知症の方が1ユニット9人以下で共同生活を送るための施設
  • 自宅に近い生活環境を行える
  • 共同する生活メンバーの変化が少ない
  • 家事などの分担をして自立した生活を目指す

認知症の方が少人数で、家事などの役割分担をしながら生活を送ることのできる施設なのですね♪

入居しているのはどんな人?

グループホームに入居しているのは、65歳以上の認知症の方です。

入居するためには以下の条件があります。

  • 65歳以上の方(若年性認知症、もしくは初老期認知症との診断を受けた、要支援2または要介護1以上の認定を受けている65歳未満の方)
  • 要支援2または要介護1以上の方
  • 医師から認知症の診断を受けている
  • 集団生活を営むのに問題がない
  • 施設と同一の市町村区に住民票がある

グループホームは基本的に自立した生活を送ることが目標なので、重度の認知症や要介護の人は入居できないことが多いようです。

グループホームの職員はどんな人?

グループホームで勤務する職員の多くは介護職員です。

そして、その他にもいろんな職種の人が勤務しているのを以下にまとめました。

  • 介護職員
  • 計画作成担当者
  • ケアマネージャー(介護支援専門員)
  • サービス管理責任者
  • 代表者
  • 看護師

グループホームでは利用者さんに3人に対して1人以上の介護職員の配置が決められています。

ただし、夜間は介護職員の配置は1人以上の定めなので、24時間常に3対1以上の比率でスタッフが確立されているわけではないです。

計画作成担当者とは、利用者一人ひとりに合わせたケアプランを作成するスタッフのことです。

計画作成担当者はユニットごとに1人以上の配置が定められています。

管理者はスタッフの人事や経営、運営管理など管理業務を行います。

さらに自ら現場に入ることもあるため介護の知識や経験も必要です

ユニットごとに常勤の管理者が配置されてます。 

グループホームでは看護師の配置義務はありません。

最近では多角的な認知症ケアが求められることから、看護師を配置する事業所も増えてきています。



看護師の役割

グループホームでの看護師の主な役割は入居者の健康管理をすることです。

行う医療行為の範囲は以下の内容です。

  • たんの吸引
  • バイタルチェック
  • 服薬管理
  • 胃ろう・経管栄養の管理
  • 皮膚トラブルの処置
  • 健康管理のための医療機関家族との調整役

病院などの医療機関と比べると高度な医療行為は行いません。

グループホームは高齢者の生活の場なので、医療行為についてはそれほどが重点が置かれていません。

なのでグループホームの看護師は日常生活援助などの医療ケア以外の役割を任されることも多いです。

グル事内容ープホーム 単発派遣の実際

仕事内容

私がグループホームの単発派遣で勤務した時は看護枠ではなく介護枠勤務しました。

まず実際のタイムスケジュールをご紹介します。

9:00~

業務開始

トイレ誘導と見守り、センサー対応

10:30~

昼食づくり

(私ひとりで実施)

11:20~

食事の準備

口腔体操(常勤スタッフが実施)

11:30~

昼食

食事介助

内服(常勤スタッフが実施)

12:00~

下膳、口腔ケア

食器洗いや乾燥機をかける

12:30~

共同フロアの掃除

ごみ捨てや掃き掃除、拭き掃除

見守り。トイレ誘導

入居者さんとコミュニケーションを取ったり、作業を一緒にしたり

13:30~14:30 休憩
14:30~ おやつの準備
15:00~ おやつ、食器の片付け
16:00~

夕食づくり

17:00~

夕食、食事介助

食後はお昼同様の片付け

トイレ誘導、自室に返っておむつ交換

明日の朝食の下準備

18:00 勤務終了


1日の派遣看護師の業務内容はこんな感じでした。

主な仕事内容としては

  • トイレ介助
  • 見守り
  • 食事づくり
  • 片付けや清掃

がメインとなってきます。

日勤帯はもう1人常勤の介護職員さんがいて、その方が主に入居者さんの援助をしていました。

医療行為はこの時の勤務ではありませんでした。

時給はどのくらい?

派遣会社や勤務場所によって時給は違うと思いますが、今回の介護枠では時給1600円でのお仕事でした。

そして勤務時間を超過すると時給が2000円です。

交通費も全額負担して頂いています。

持ち物・準備物

私の派遣先の場合ですが、

  • ボールペン
  • メモ帳
  • 上靴
  • 印鑑

でした。事前に通知される業務内容書などに記載されてあるので確認して下さいね。

またお昼休憩がある場合は自分の昼食や飲み物を持参します。

制服などは勤務先によって貸与してくれる所と持参する場合があります。

それも事前に確認しておきましょう。

良かった点・大変な点

良かった点

  • 状態の安定している人がほとんどなので精神的負担が少ない
  • 1ユニットを9人いないと少人数なので目が届きやすい
  • また少人数なので単発派遣での勤務であっても入居者さんの名前と顔が覚えやすい
  • 業務内容が多すぎず比較的ゆったりと勤務をできる
  • 病院や施設では経験できない食事の準備ができる

大変な点

  • 入居者さん一人ひとりに合わせた対応をとること。初めての勤務の場合、利用者さんの特徴や対応方法を把握できておらず覚える必要がある。
  • 転倒転落のリスクが高い利用者さんが多い。常に注意した見守りが必要である。
  • 見守りの時間が比較的長いので何もない時間が退屈に感じることがある。

まとめ

グループホームは認知症の入居者さんの生活を援助できる職場でした。

入居者さんとお話をしたり、掃除や催し物をしたりする時間が多いので、ゆっくりとした時間の流れでの勤務でした。

認知症の高齢者とゆっくり関わることが好きな看護師さんには向いていると思います。

逆に看護や医療処置でスキルを着けたい看護師さんには物足りない業務内容かもしれません。

看護師単発派遣でグループホームのお仕事を検討されている方はぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

看護師とライターの兼業。より良い医療現場と疲れた看護師さんを減らすことが目標。平凡看護師の私が少しでも仕事やプライベートで生き返るための方法を書いています。

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