看護師から介護職員になるってあり!?

看護師として働くことにプレッシャーを感じている方もいるのではないでしょうか?

「薬剤のミスをしていないかいつもドキドキする」

「医療処置の対応が適しているのか不安」

薬剤投与は患者さんの命に関わることもあったり、医療処置が身体への侵襲が大きい物であったりします。

自分の判断と行動が人の命に直結するというのは大きなプレッシャーですよね。

私もいつもその責任のプレッシャーを強く感じていました。

看護師として医療に関わることが怖くなったこともあり、一時期介護職として勤務していた経験があります。

看護師に疲れて介護職への転職を考えている方に、私の実体験や精神面での変化、お給料のことなどお伝えしていきます♪

目次

看護師に疲れたきっかけ

訪問看護ステーションで勤務していた時に、新入社員用の課題(解剖生理や疾患・看護内容)がありました。

そして、ほぼ毎週テストみたいなのが実施されていました。

引越しや結婚、転職などが重なっていた時期で、その頃副業を本格的に力を入れたいと動いていたこともあり課題をするのが苦痛になっていました。

苦痛だけど、この課題をしないと患者さんに対応するのに看護師として力不足になるのではないかという気持ちもありました。

19時に帰宅してご飯を作り、片付けやお風呂に入ってから2時間課題、2時間副業。その合間に引越し後の手続きや結婚式のことを進めるという感じでした。

休日はほぼ課題と副業、家のことに時間を費やして過ぎていってました。

3か月くらいたった頃から医療に関する勉強をするのが本気で嫌になり、こんなのだったら看護師辞めた方がいいなと感じるようになっていました。

新人の頃から医療の勉強を嫌だと思ったことがなかったので私にとっては衝撃でした(笑)

看護師って病態や治療、薬剤、援助についてなど勉強する事って大量にありますよね。

生涯学習って言われるくらい、医療の成長は著しくそれに付いていくために、いつになっても勉強が必要だなと感じます。

その医療の学習ができなくて患者さんに迷惑をかけるなら看護師から一度離れようと思いました。

ある意味逃げたかったのかもしれません。

それでも高齢者を援助できる仕事には関わりたかったので介護職を検討しました。

そしてサービス付き高齢者住宅で介護枠のアルバイトを始めました。

介護職で働いてみて

仕事内容の変化

サービス付き高齢者住宅(以下:サ高住)という高齢者が生活を送る場での介護経験をお話します。

サ高住は医療の場ではない事と、そこでの看護師経験がないため介護職と比較することは難しいです。

私の実感として聞いて頂ければと思います。

病院や訪看での看護師のメイン業務はバイタル測定や内服管理、点滴などの医療行為でした。もちろんおむつ交換や清拭などの援助も多く行っていましたが。

介護職は医療行為はできません。サ高住ではそもそも医療行為はほぼなかったので日常生活援助がメインでした。

具体的にどのような業務をしていたかと言うと

  • おむつ交換、陰部洗浄
  • 更衣
  • 入浴介助
  • 食事介助
  • 居室の掃除、洗濯、ベッドメイキング
  • 入居者さんの物品管理
  • 服薬 
  • バイタル測定
  • 水分補給の介助
  • トイレ介助

高齢者の日常生活を支える援助がほとんどです。

とくに多かったのはトイレ介助と食事介助でした。

看護師として働いていた頃は洗濯や掃除の援助をほとんどした事がなかったので新鮮でした。

精神面の変化

なんといっても一番大きかったのは精神面の変化でした。

医療処置の判断や実施といったプレッシャーがないことで気持ちはだいぶ楽でした。

緊急を要する状況が少ないことも精神的にもプレッシャーがなかったです。

看護師って頭をフル稼働させていると思います。

病気のこと、薬のこと、体のこと、治療方針、他職種との連携いろんな事が頭をよぎりませんか?

日常生活援助をゆっくりとできると自分の心も穏やかでした。

反対に看護の知識を活かしづらいと思った場面もありました。

サ高住の職員は大半が介護士さんで、医療については詳しくないと話される方が多くいました。

入居者さんの中に心不全症状が見られる方がいたのですが、スタッフさんは気づいておらずそのままになりそうでした。

介護職員としてどういう風に状態報告をしたらいいのかということに戸惑いました。

お給料面の変化

お給料は看護師と比べると下がります。

私は介護枠で働いていましたが介護士の免許は持っていません。

看護師と介護だと400円程時給が違ってきました。

1日8時間勤務すると3200円の差がでるので大きいですよね。

看護師免許を持っていると知っている職員さんからは「お給料が全然違うから看護師で働けばいいのに。」という声もありました。

お給料を優先したいか精神的負担を優先したいかですよね。

まとめ

・看護師から介護職に転職すると精神的プレッシャーは軽減する

・業務内容が医療ケアから日常生活援助になるので自分がどちらが好きかで変わってくる

・お給料はかなり下がる

介護職は高齢者の日常生活を支えられる部分が楽しかったです。

あとは看護師と比較すると精神的プレッシャーの部分が私は楽でした。

ですが、一度看護師に疲れて介護職になったことで看護師の良さにも気づきました。

介護ではできないことを看護師はできることもあります。

看護師でできていた事が利用者さんにできなくて悔しく感じることもありました。

看護師免許があるから看護師じゃなきゃいけないとかもったいないなんてことないと思います。

自分が貢献できると思ったことで仕事ができればいいですね♪

よかったらシェアして下さい!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

看護師とライターの兼業。より良い医療現場と疲れた看護師さんを減らすことが目標。平凡看護師の私が少しでも仕事やプライベートで生き返るための方法を書いています。

コメント

コメントする

目次